読者さんよりタイトルを頂きました。
”オイルの抜き替え方法”ですヽ(^o^)丿
4サイクルエンジンだったら、交換が基本ですが、”何処にあるオイルを抜き取るか”が焦点になりますね!
自動車整備で追求した事があります。
普通ならオイルパンの”ドレンコックから最後の一滴も抜き取る”事をしますが、カートリッジフィルターにも古いオイルが残っています。
当然フィルターの交換ですね!
でも毎回フィルターの交換は出費も多いです(^_^;)
そこで、フィルターとポンプラインのオイルを抜きたい時クランキングすることにより、より多くのオイルを排出する事ができました。
二輪の4サイクルなら”キックキック”で残り油もチョロチョロと排出できました。
さて、ジャイロは2サイクルですから、本来補充が基本です。
中古車の場合、以前のオイルは何が入っていたかわかりません?
リッター400円の”とりあえずオイル”では、不安です。
粗悪なオイルは、カーボンとなってマフラーを即効詰まらせます。
潤滑能力も劣ると考えられます
白煙が多い
油膜切れやレスポンスの悪さを感じるかも知れません
などが、オイルの性質で考えられる事です!
モトリペアはカストロTTSレーシングを推奨しています。
理由は
手に入りやすい商品である事
価格が比較的リ-ズナブルだ
0.5リットル入り缶なので、タンクに入りきるので扱いが良い
また性能面では
潤滑作用が良い
白煙が少ない
オイル自体の燃焼温度が低いので、マフラーが詰まりにくい
マロッシ68の高負荷運転にも十分な性能を発揮する
です。
以前に書いた事もありますが、
タンクに入ってる種類も判らず、高性能のオイルを継ぎ足すのはどうでしょう!
または、次から次にブランドの違うオイルのブレンドも如何なるものか?
オイルラインやオイルポンプ、またはパスチューブにも古いオイルが残っているので、直ぐに高性能オイルは反英しません^_^;
継ぎ足したにも関わらず・・
”やっぱり高級オイルはちゃうわぁ〜”
これは、単なる錯覚です"^_^"
そこで、綺麗〜。〜に抜き換えたいですね!
めんどくさく、確実な判断が必要ですが、作業自体は簡単ですのでやってみてください。
1タンクキャップを開けておく
2左側のL型ジョイントの次の金属パイプジョイントの所で、ホースを外す
(受け皿でオイルを受けてくださいよ!)
320分ぐらいでタンクは空になりますが、タンク出口が左よりなので、スイングロックを一段左にしておくと、殆ど残らないことでしょう。
4タンク出口の、ホースジョイント(段付きのゴムジョイント)のところには網のフィルターが付いているので、クリーニングしましょ!
5エキパイを外し、オイルポンプを外します(底から一本でボルトで止まってる)
6ポンプのギアシャフトを上に向け、ギアシャフトを引っこ抜く
(多少オイルが垂れるので、オイル受けが必要です)
一般にココまでが抜き取りです。
もっと、抜きたい場合は、ポンプの中も、オイルパイプも全て気が済むまで綺麗にしてください。
ここで注意!
綺麗にしたい一心で、パーツクリーナーは使わない方が良いと思います。
”綺麗になるやん”とシューしたあと、冷たさのあまりに汗をかいてしまうパーツを見たことあるでしょ!
パーツクリーナーは速乾性ですが、熱変換作用で”露付き”になります。
それは”水分”ですから、乾燥には非常に時間が掛かり、また、ポンプ内で水分が残る可能性も出てくるからです。
やっちまったなら仕方ありません!
じっくり時間と水分リスクも背負って乾燥させて下さいね!
とゆうことも踏まえるとパーツクリーナーは使わない方がよさげですね。
で、重力落下でオイルは抜き取れましたから、給油しましょう。
7L型ジョイント付近のホースとフィルターを元どおりにします
8ポンプは上向きのまま、ギアシャフトを挿入しておき
9タンクに200cc〜500cc注油します
10ギアシャフトをもう一度抜きます
11ポンプのシャフト穴からジワジワと古い色のオイルがでてきますね。
新しいオイルもジワジワとパイプの中をつたってきています。ポコポコオイルが・・空気の泡が・・
12ポンプから古いオイル色から、新しいオイルの色に変り、気泡も出てくる”ダラァ〜”と新しいオイルばかりが出てくる様になったら、ギアシャフトを挿入します。(垂れ流しのオイル量は10〜30ccぐらいでしょうか?)
13ポンプを元のように組み付けましょう
これで、ポンプのエア抜きは終わりです
でもパスチューブ(ポンプからキャブのホース)にオイルはありません。
14オイル注しでパスチューブにオイルを送り込み、反対側から流れ出るのを確認して、極力折角注入したオイルが流れ出ないタイミングでパスチューブの両端をそれぞれに接続しましょう
15キャブ口からオイル注しでオイルを少量注油します
16オイルポンプのカムレバーに針金を引っ掛け、全開の位置で固定します
17エンジン始動
18パスチューブのキャブ側を外して、チューブの様子を見ます。断続的にオイルが手前に出てきますね。3滴5滴とチューブから落ちたので良しとして、キャブに接続します。
19針金を外して、アクセルとの連動具合を確認しましょう
これで、完璧に新しいオイルになりました。
軽く一周試運転します
再度、18の目視点検で安心感が得られます
針金で引っ張ってませんから、吐出量は少ないです(4〜5秒に一滴ぐらいかな?)
この抜き換え作業で”新ブランドオイル”の評価をしなくても良くなりましたし、作業直後に匹敵するぐらい即効性がありますので、メリットも可也あると思います。
”カスワコーOIL”いかにもコワーレルカスOILみたいでしょ!
(貴方の作った、ワコーオイルとカストロの新ブレンド(^.^))
確実な交換で、最適な潤滑をさせてあげて下さいねっ☆
ps:完璧な作業が出来た後は、こぼれたオイルはパーツクリーナーで洗い流してください。
ヌルヌルでは、ジャイロもかわいそうですもんねヽ(^o^)丿
あっ!それと・・
オイルタンクにレベル一杯入れて・・
タンクキャップは閉めてください。
もう一つ!
タンクキャップは”締まり”が悪くなります。
スコスコなら交換してくださいよっ☆
周りが”べチョべチョ”になってしまいまっせ(>。<)